クロスステッチの文字図案で検索すると、ほとんどがアルファベットです。
もちろん、アルファベットの文字図案には、かわいい、すてき、おしゃれなものがたくさんあります。
それもそのはず。
クロスステッチは4世紀にトルコで始まり、イタリアを経てヨーロッパ全土に広まったとされていますから、歴史の長さから見てもアルファベット図案が豊富なのは当然と言えば当然です。
ただ、私としては、レトロな和風の文字図案に心惹かれることが多いので、敢えて、和風の文字図案を自分で作成しているのですが、注意すべき点があるな~と実感したので、それを記事にしておきます。
クロスステッチの文字図案の作成で注意する点は?
クロスステッチの文字図案の作成は、根気さえあればそんなに難しいことはありません。
私の場合は、アナログの方が好きなので、ひたすら方眼紙に向かってヒトマスずつ塗りつぶしています。
ただ、この方眼紙のマス目と実際に刺繍する布のマス目のサイズが大きく違っていると図案と実際の出来上がりに差が出ます。
通常、細かなマス目(カウント数が大きい布)の方が綺麗な曲線が出やすいですが、あまりに綺麗な曲線になってしまうと、クロスステッチの良さが消えてしまいますよね?
その一方で、マス目が大きすぎると、せっかく刺繍した図案が「何か?わからない」という状況に陥ってしまうので、そのバランスを上手に取る必要があります。
また、刺繍糸の太さ=糸を何本どりにするか?によっても、見え方は変わってきますので、図案に合わせて最適な太さを決めるのも大切です。
クロスステッチのかわいい文字図案を実現するには?
クロスステッチの文字図案の中でもレトロな和風文字と言うのは、手書き感があるからこそ「かわいい」と私は思っています。
ただ、日本語にはひらがなだけでなく、漢字もありますし、自在に描ける手描きをクロスステッチの図案に落とし込む時には、図案の修正は必須かもしれません。
現在、和風月名をクロスステッチでボチボチ刺していますが、刺し終わった後、気に入らないな~と感じたものが2つありました。
まず、7月の別名である「文月」は、刺し終わった後、妙にガタガタだなぁと思ったので、図案をこんなふうに修正しました。

文月はクロスステッチを増やす方向だったので、修正は割と簡単でしたが、問題は、10月の別名である「神無月」です。

「無」の下の点々点々の部分が、どうしても気に入らないので、方眼紙で修正をかけました。
これで、刺し直したのがこちら。
修正前と修正後、比べてみます。


ずいぶん、ましになった気がします。
あとは「月」を刺せば、完成です。
クロスステッチの和風文字図案を作成する時の注意点のまとめ
クロスステッチでかわいい和風文字図案を自分で作成するには、根気さえあれば、誰にでも可能です。
準備するものも、方眼紙と鉛筆だけですし。
ただ、クロスステッチ刺繍の本などに掲載されている図案とは異なり、自分で文字図案を作成する時には、「修正が必要かも」という気持ちで取り組んだ方が良いかもしれません。
後から、クロスステッチを追加する修正は、作業的にもそれほど大変ではありませんが、
クロスステッチを減らさなければならない修正は、全部、刺し直し!という可能性も捨てきれません。
今回の「無」という字の修正は、綺麗に糸始末まで行った後だったので、気持ち的には結構、厳しいものがありました。(泣)
図案作成も、慣れてしまえば、修正しなければならない頻度は減るのかもしれませんが、やはり、刺す前に図案の修正はしておきたいなぁ・・・とつくづく感じました。
こういう失敗を繰り返して、いろいろ学ぶのかもしれませんが、ご参考になれば嬉しく思います。