こぎん刺し

こぎん糸はバラさず、種類で太さを変えよう

2020年3月27日

こぎん糸はバラさず、撚り(より)をいかにコントロールするか?

ここが、腕を磨くポイントだ・・・

なんて、偉そうに言っておりましたが、

それは、オリムパスのこぎん糸を使う場合の話でした。

 

 

オリムパスのこぎん糸は甘撚り

手芸品店で、もっとも手に入れやすいのが、

オリムパスのこぎん糸です。

 

でも、この糸は、結構な甘撚りです。

つまり、撚り(より)が甘い。

なので、刺している間に、

  • ドンドン、撚りがほどけていく
  • ドンドン、撚りがかかっていく

のどちらかになるので、

初心者の場合、見た目が綺麗に揃いません。

 

こぎん糸の状態

上の部分は、こぎん糸がひねっています。下の部分は(その左隣も)、こぎん糸の撚りがほどけかかっています

 

そのせいでしょうね?

こぎん糸は、最初にバラして、使いましょう!

なんてことが、言われているのだと思いますが、

これは、本末転倒です。

 

こぎん糸をバラしてはいけない理由

そもそも、何故?こぎん糸をバラしてはいけないのでしょうか?

これは、何故?糸は撚ってあるのか?

という疑問を持てば、すぐにわかると思います。

 

もともと、糸の撚りは、糸の強度を保つために行われています。

一本一本、バラバラにしてしまったら、

糸自体、引っかかりやすくなりますし、切れやすくもなります。

 

確かに、こぎん刺し初心者にとっては、

糸をバラしてでも!「作品」が綺麗に仕上がる。

ということは、一つのモチベーションにつながるのかもしれません。

でも。

こぎん刺ししたものを日常的に使う。

ことを考えれば、やはり、糸の強度は大事です。

 

こぎん糸の種類を変えてみよう

オリムパスのこぎん糸は、甘撚りの6本取りです。

つまり、見た目にも、撚り的にも、

25番の刺繍糸にとても近いと思います。

 

そこで、ネットで探してみたところ、

撚りの強いこぎん糸を見つけました。(いとやさん)

しかも、

撚ってある糸の本数が、

8本、10本、12本=細、中、太と、選べるようになっています。

 

オリムパスのこぎん糸と撚りの強いこぎん糸の関係は、

ちょうど、

ハーダンガー刺繍で、

  • 25番の刺繍糸を使った場合
  • コットンパールを使った場合

と似ています。

 

ハーダンガー刺繍においては、

甘撚りの刺繍糸を使うよりも、撚りの強いコットンパールを使った方が、

  • 綺麗に目がそろう
  • 糸が扱いやすい

というメリットがあります。

これは、こぎん刺しにおいても、同じかもしれません。

 

<追記>

注文していた撚りの強いこぎん糸(8本取り)がようやく届きましたので、

早速刺してみました。

左がオリムパスのこぎん糸、右が撚りの強いこぎん糸です。

刺してみてびっくりしたのは、撚りが違うだけで、刺していく感覚が微妙に違うことです。

1→2→3の順番に刺したのですが、1はひどいです・・・(全然、そろってない)

3度目で、ようやく少しコツがつかめてきました。

 

こぎん糸の違い

それにしても、雰囲気がずいぶん、変わりますね~

 

運針を工夫してみる

とは言え、お値段的には、

オリムパスのこぎん糸<撚りの強いこぎん糸

なので、

  • 「とりあえずは、オリムパスのこぎん糸で十分だわ~。」
  • 「でも、できるだけ、綺麗に刺したい!」

という初心者さんには、

運針を工夫してみてもいいかもしれません。

 

前の記事には、初心者は、一針一針しか刺せない。

なんてことも書きましたが、

やはり、習うより慣れよです。

同じ柄を繰り返すうちに、刺し方は自然に覚えます。

 

そこで、こんなものを使ってみました。

使ったのは、

クロスステッチ針よりも長い!こぎん針と皿付き指ぬきです。

 

こぎん針と指ぬきの使い方

 

どう使うか?というと、

針のおしりを、指ぬきにあてて、チクチク刺します。

一目一目、刺すよりも、チクチク一気に行った方が、糸の撚りは綺麗なままです。

※人によって違うかもしれませんが、スピード感が大事なのかな?

ただし、ついつい、糸を引っ張りすぎてしまいますので、糸こきは、こまめに行わないといけません。

 

それにしても、皿付き指ぬき。

これは、小学校の裁縫セットに入っていたものですが、

どうやって使うのか?わからないままでした。

でも、ン十年経って、ようやく、日の目を見ることになるとは!!

 

まとめ

私自身、こぎん刺しを始めてみて、

「な~んか、綺麗に目がそろわないな~」

そう思って、ネットを探すうち、

「糸をバラしましょう!」

という情報を見つけ、

「そうか!そうだったのか!」

飛びつきそうになりました。

 

でも、オリムパスのコングレス(こぎん刺し用の布)についていた説明書にも、

こぎん刺しの本にも、

そんなこと、一言も書いてありませんでした。

 

そこが、どうしても引っかかってしまったので、

いろいろ調べた結果、たどり着いた結論が、

  • こぎん糸はバラさず、種類で太さを変えてみよう!
  • 運針を工夫してみよう!

この二つでした。

 

私自身、こぎん刺しは、まだまだ初心者ですが、

初心者であるからこそ、いろいろ、試してみた結果です。

参考になれば、嬉しく思います。

コモ竜
上手な人って、どんな糸を使っても上手いから、初心者には参考にしにくいんですよ。

 

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