日本刺繍の糸は、普通の刺繍糸とは違います。
どこが違うか?というと、日本刺繍の糸は、「より」がかかっていないのです。
もし、手元に普通の「刺繍糸」があったら、よ~く見てみてください。
ちゃんと、ネジネジと「より」がかかっています。
一方、日本刺繍糸には、この「より」がかかっていません。
※どれぐらい雰囲気が違うか?は、「より」のない日本刺繍糸で手まりを作ってみてありますのでこちらの記事でご覧ください。
でも、日本刺繍糸は、よって使う
ところが!!
「より」がない!この日本刺繍糸。
刺繍する時には、わざわざ「よって」使うんですね。
もちろん、よらずに、そのまま使う場合もあるのですが、
たいていは、刺繍を始める前に、糸に「より」をかけねばなりません。
糸よりの道具もあるようですが、
え?というぐらいのお値段だったので、ここは頑張って手でよります。
もし、糸をよるのが面倒な場合は、フェリシモさんなどを利用してみましょう。
ちゃんと「より」がかけてある糸が届きます。
よるか?よらないか?は、デザイン次第
日本刺繍糸をよるか?よらないか?は、デザイン次第です。
よっていない糸も、うまくデザインに使うと、全体の表情が変わります。
また、「より」をかけることで、光の反射が変わり、見え方も変わってくるのです。
達人になってくれば、この「より方」の強弱によっても、繊細な表現ができるのだとか。
やっぱり、日本の伝統はすごいですよね。
日本刺繍糸の楽しみ方
でも、だからと言って、
日本刺繍の糸は、日本刺繍のための糸なのだから、最初から日本刺繍をきちんと学ぶべき!
だとは、私は思いません。
日本の伝統はできれば残していきたいですが、
そのためには、
- あまりにマイナーすぎないこと。
- あまりに敷居が高すぎないこと。
これが、結果的に伝統を残すことにつながっていくからです。
だから、
「日本刺繍糸って、美しいなぁ・・・」
「使ってみたいなぁ・・・」
それぐらいの「ノリ」で、誰もが楽しんで使ってみてくれたらいい!と思います。
まとめ
日本刺繍の中で、一番、特徴的なもの。
それが、「糸」です。
他の糸は、「より」がかかっているのに対し、日本刺繍の糸には「より」がかかっていません。
そして、この「より」のあるなしによって、見た目が大きく変わります。
もちろん、
- 日本刺繍特有の刺し方
- 日本刺繍専用の枠
- 日本刺繍用の針
など、特徴的なことは他にもあります。
でも、ハンドメイドは気負いすぎると楽しくありません。
だから、
- 最初から、道具を揃えすぎない。
- ポイントを押さえて、もどきを楽しむ。
- 初心者向けの簡単な講座を利用してみる。
- 好きなデザインで楽しんでみる。
ようにして、気楽に始めてみましょ。