棒針編みでは、最初にゲージを取った方がいい、とよく言われます。
私もそれを守って、編み始める前にしっかりゲージを取りました。
ところが、ゲージがOKだからと言って、うまくいくとは限らない、という話です。
今編んでいる春夏用ベストで、まさにそれを体験しています。
ゲージとは
ゲージとは、編み地の密度のことです。
編み図には、だいたいこんなふうに書いてあります。
- 使用する針の号数
- 「10cm × 10cm の正方形を作るのに、横◯目・縦◯段必要」
これが、指定どおりになれば「ゲージOK」。
作品のサイズ通りのものが作れる(はず)(笑)、というわけです。
ゲージを取るときのポイントは、次のようなものがあります。
- 編み図と同じ針・同じ糸で編む
- 模様編みがある場合は、模様も含めた状態で測る
- 編んだ直後より、少し休ませてから測る(糸によっては伸び方が変わる)
横幅の「目数」だけでなく、縦の段数も合わせるのが理想です。
当たり前ですが、横幅が合っても、丈や袖の長さが自分の体形に合わない場合があります。
ゲージが合わない場合の合わせ方
ゲージが合わないとき、よく試されるのは次の方法です。
針の号数を変える
- 目が多すぎる(編地が硬い)→ 針を太くする
- 目が少なすぎる(編地がゆるい)→ 針を細くする
編み方の力加減を見直す
- 同じ号数でも、編む人によって目の密度は変わります
- 力を入れすぎていたり、逆にゆるすぎていたりしないか、一度意識してみる
それでも合わないとき
- 編み図のサイズに合わせて、段数や目数を計算し直す方法もあります
- ただし、模様編みや増減がある作品では、計算が複雑になることも
私の場合は、ゲージ自体は問題なく合っていたので、ここはスルーしました。
それなのに、後から別の問題が出てきてしまったのです。
ゲージはバッチリだったのだけど
今、私が編んでいるベスト。
ゲージはバッチリでした。
だから何も考えず、ひたすら後ろ身頃を編んでいました。
そろそろ完成だな、と思ったタイミングで、編みかけのベストを合わせてみたのですが・・・。
何やら、長い。
何故?
ゲージはOKだったのに。

理由は「糸の違い」にあった
で、理由がわかりました。
お手本は、冬物ベストの編み図。
でも私はこれを、春夏用ベストに変更して編んでいるんです。
そのため、使っている糸が違います。
- お手本 → 毛糸
- 私の作品 → コットン
春夏用ですから、毛糸ではなくコットン。
これ自体は「夏でも編み物できるじゃ~ん!」と、正しい選択だったのですが・・・
毛糸に比べ、コットンは、結構伸びる感じなのです。(たまたま、私が選んだ糸のせい?)
しかも、編めば編むほど、重みで伸びる。
ゲージを取ったときの小さなサンプルでは分からなかった、この「伸び」が、出来上がっていくにつれ目立ってしまったのでした。
これでは、ちょっと長すぎるベストになってしまいます。
特に私は背が低いので、あまり長いベストは着こなせません。
10段減らす、という判断
というわけで、後ろ身頃の袖ぐりが終わったストレートラインのところで、10段ほど、編むのを止めました。
ところが。
その時は気づかなかったのですが、後ろ身頃は襟ぐりも浅いから、10段減らしてもよかったんです。
が、前身ごろもそろそろ、襟ぐりにかかろうか・・・となった時、ふと、別のことに気づきました。
前身ごろは、後ろ身頃よりも、襟ぐりが少し深い。ってことに。
しかも、デザイン的には、襟ぐりの所に前あきがあります。

あれ?やばくない?
というわけで、段数数えながら、考えたんですが、10段減らしたら、前あき部分が短くなる!
ことに、今さら気づきました。(泣)
でも、今さら後ろ身頃を作り直す気力はないし。
ええい!無理くり、前身ごろも10段減らしちゃえ!
と決めました。
さて、どうなりますか。
うまく、完成までこぎつけて、ごまかせたらいいな・・・と思っています。(笑)
ゲージOKでも、見落としがちなこと
今回のベストで改めて感じたのは、こんなことです。
ゲージは「その場の密度」を測るもの
→ 小さなサンプルと、本体の重さ・着用後の伸びは、必ずしも同じではない
糸の種類で、伸び方は大きく変わる
→ 毛糸からコットンへ替えるときは、丈や着丈に余裕を見ておく、という発想も必要かも
前身と後身で、減らす段数が同じとは限らない
→ 襟ぐりの形が違えば、調整は最初から考えておくのが良い
ゲージを取ることは、編み物の基本中の基本です。
でも、ゲージが合った=この先すべてうまくいく、とは限らないんですね。
特に、私の場合、春夏の編み物は、人生初!だったので、まったく気づきませんでした。
まとめ
- 棒針編みでは、最初にゲージを取るのが基本。サイズの土台になる
- ゲージが合わないときは、針の号数・編み方・段数・目数の調整で対応できる
- 今回のベストはゲージはバッチリだったのに、コットンの伸びで着丈が長くなった
- 冬物の編み図を春夏用に糸だけ替えるときは、糸の特性をしっておくのが大事
- 前身・後身で襟ぐりの深さが違う場合、減らす時は、注意が必要
同じように「ゲージは合ってるはずなのに・・・」と困った方の、ひとつの参考になればうれしいです。