刺し子も刺繍の仲間です。
なので、刺し子と刺繍の違いは何?というタイトルはちょっとおかしいかもしれません。
でも、最近は、刺し子の伝統柄にはこだわらず、
いろんな柄の(キャラクターものとか)刺し子が登場しており、
刺し子と刺繍の違いというか、境目がわからなくなってきているのも事実です。
そこで、今回は、その違いに焦点をあててみることにしました。
というのも、私自身、いろんな刺繍を経験してきて、刺し子だけに感じるある想いに気づいたからです。
刺し子と刺繍の違い
今まで、いろんな刺繍をやってきましたが、
歴史を調べると、その違いは簡単です。
- 刺繍が、装飾という意味合いが強いのに対し
- 刺し子は、現実的な布の補強だったようです。
昔は、布がとても貴重なものだったので、
刺し子を施して長持ちさせていたわけです。
ただし、雑巾のように適当に縫うのではなく、
そこに美しい模様を描き出した・・・という点が、昔の人のすごいところです。
刺し子について
日本の三大刺し子は、「こぎん刺し」「菱刺し」「庄内刺し」と言われています。このサイトでお話している「刺し子」は、「庄内刺し」のことです。
いろいろな刺繍を刺してみて感じた違い
私自身は、こぎん刺しも経験がありますが、
こぎん刺しは、私自身の感覚では、わりと刺繍寄りなんですよね。
でも、「刺し子」の場合は、ずいぶんと感覚が違います。
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なんていうのかな。
刺繍は、額に飾っておきたい感じ。
刺し子は、ガンガン使っていきたい感じ。
なんです。
つまり、暮らしに直結している感じが、今、私が「刺し子」にはまりそうになっている理由です。
- 普段の日常の中に「美」とか「アート」がある。
- しかも、それを作るのは、モノを長持ちさせるため。
ここに、無性に惹かれます。
実際、チクチク縫っていると、なんとなく不思議な感覚に襲われます。
昔は豊作などを祈るというような意味合いもあったそうですが、
ちょっぴり、その気持ちわかります。
まとめ
私の職業柄、
傷んできた布を簡単に捨てたりせず、美しい刺し子を施して長持ちさせることは、
住まいや住まい方にも通じることなので、余計に心惹かれています。
まぁ、キット買ってる時点で、ダメっちゃダメなんだけど、初心者なんで許してね。(爆)