服を独学で作るのは難しい・・と、うちの娘は感じているようです。
そのため、どこかで習いたいなぁ・・・という気持ちが定期的に湧き上がってくるようなのですが、先日「習ってもがっかりするだけだぞ」とアドバイスいたしました。
なぜなら、私自身が、さんざん、そういう体験をしてきたからです。
もちろん、ジャンルはまったく違うのですが、とにかく私が生きて来た時代は、今のように簡単には情報が入らない時代です。
だからこそ、何をやるにしても、〇〇学校、〇〇スクールに通ってきたわけです。
確かに、近所の本屋では売っていない「専門書」的なものは、手に入りました。
が、現実は、そんなものは「絵に描いた餅」でしかありません。
結局、求められるのは何か?と言ったら、「経験値」なんです。
圧倒的に経験が足りない
娘は、普通の人よりも、独学ができる方だと思います。
それでも、「コツ」が知りたいんだよね・・・なんてことを言います。
でも、そんな「コツ」なんてもんは、圧倒的な経験さえ積めば、自然と身に付いてくるものです。
「習い事」に対して多大な期待をかけるのは、子供の頃にピアノとかサックスとかの習い事をさせていたせいかもしれません。
確かに、子供の頃の習い事は、先生がいろいろ教えてくれるので、できなかったこともできるようになった・・・と本人は思っています。
が、それは、習い事という「強制力」によって、きちんと練習量が確保されたおかげです。
なにせ、子供の頃には「親からの圧力」もかかっていますしね。(笑)
ゴールはどこか?を見間違えないように!
もう一つ、間違えやすいのが、ゴールはどこか?という部分です。
たとえば、服作りにおいてのゴールは、「ちゃんと着れる服になっている」ということです。
「ちゃんと着れる服」って、どこまで想定すべきか?というのは、
- 自分が着て楽しむのか?
- それを販売するのか?
によって、変わってきますが、どちらにしても、その服を着てルンルンと外出できれば良いわけです。
もちろん、常に自分の腕を磨くという姿勢は大切ですが、その沼にはまって出られない状態になってしまっては本末転倒です。
悩むよりも、経験を積んだ方が早い
そんな話をしたおかげで、娘は、とりあえず、自分がかわいい!と思う服(本に掲載されているもの)を作るね!と、早速生地を買っておりました。
我が家にも娘が買ったソーイングの本がたくさんありますが、1冊の本に掲載されている服をすべて!作る!ぐらいの練習は絶対にやるべきです。
そうした練習量を確保するために、私自身、自分が欲しい服が掲載されている本と生地を買って、娘に作ってもらおうと思っています。
まとめ
服を作るのは、独学では難しいのか?
この答えに対して、好きでやる気さえあれば、そんなことはない!と私は言いたいと思います。
私自身、モノづくりの現場で20年以上、会社経営をしてきたからこそ、はっきり言えます。
机の上だけでは解決できない問題は、結局、自身の経験を通して解決するのが一番です。
もっと言うなら、解決さえできたら、そのプロセスは正攻法でなくてもいいんです。
その自分なりの解決は、必ず自力を高めてくれますから。
その証拠に、切り絵アーティストに、確か、はさみを使っている方がいらっしゃいますよね?
通常、切り絵はカッターを使いますが、この方、はさみでやるもんだと思い込んでいて、ずっと練習されたそうです。
プロセスどころか、しょっぱなから道具が違う・・・って。
こんなすごい勘違いあります?
私、大好きなんです。この話。(笑)