ドロンワークとハーダンガー刺繍の違いを調べているうちに、
シュバルム刺繍にも行きつきました。
シュバルム刺繍とは、ドイツのシュバルム地方で生まれた刺繍で、
ドロンワークやハーダンガー刺繍と同様、
ホワイトワーク(白い刺繍)、ドロンワーク(織り糸を抜いてかがる技法)の一つとして考えれば良いようです。
シュバルム刺繍の特徴
シュバルム刺繍は、ハーダンガー刺繍と比較するとわかりやすいと思います。
ハーダンガー刺繍は、5マスずつ目を数えながら、ステッチを刺し、
それらが集まって、大きな幾何学模様になっていきます。
ですから、基本の5マスがとても重要です。
そのため、ハーダンガー刺繍では最初に!「5マスずつのしつけ」を必ず行います。
この5マス間隔のしつけをガイドラインとして、ステッチを刺していくわけです。
※詳しくはハーダンガー刺繍の作り方をご覧ください。
一方、シュバルム刺繍の場合は、最初、図案を刺繍用の布に写すことから始めます。
図案を写したら、図案の輪郭をコーラルステッチ+チェーンステッチで刺繍します。
輪郭が完成したら、輪郭内の織り糸を抜き、残った糸をかがって模様を作ります。
写真は、生まれて初めて行ったシュバルム刺繍です。
図案を写し、輪郭をステッチし、輪郭内の織り糸を抜いたところまでできました。
シュバルム刺繍のコツ
さらに、織り糸を抜いた部分をステッチしてみました。
生まれて初めてなので、下手です。
なんと言っても、円の中央がズレてしまってます。
さらに。
周りのボタンホールステッチの形がバラバラ。
これらのことから、わかったコツが2つ。
- 織り糸を抜いたところも、クロスステッチ針より、先のとがった刺繍針の方が良い。
- 図案はくっきり目に描いた方が良い。
周りの輪郭の部分は、先のとがった刺繍針を使いましたが、
織り糸を抜いた後は、とがった針だと、糸を割ってしまうかも・・・
そう思って、わざわざクロスステッチ針(先の丸い針)を使ったのですが、
私の場合、とがった針の方が、作業がスムーズに進みました。
また、図案は最初、チャコペーパーで写したのですが、
刺している間に、どんどん薄くなっていくので、
どこを刺していけばいいのか?
微妙に迷います。
この迷いが結局、
- 刺繍した形が不ぞろいになる
- 中心がずれる
などを引き起こしますので、
もう一度、チャコペンを使って、なぞり直しました。
今回は、習作のつもりなので、
別にこれでもいいですが、
図案を綺麗に描くこと。
ここがシュバルム刺繍の場合、最重要!!だとわかりました。
まとめ
要するに、
- ホワイトワーク
- ドロンワーク
というグループの中に、ハーダンガー刺繍やシュバルム刺繍などがあるわけですが、
- それぞれ生まれた地方が違う
- 特有の技法や模様がある
- 共通部分もある
と考えておくのが、一番、スッキリします。
また、実際に自分で作品を作る場合には、
気に入った技法や模様を上手に取り入れながら、
まぜこぜで作った方が、楽しそうです。
結局、ホワイトワークは、
- 綺麗だ~。
- 美しい~。
- ステキだ~。
この感情が一番、大事!なんじゃないでしょうか。