以前、ハーダンガー刺繍用の布については、準備編で、平織りの布なら何でも良い。
と書きました。
確かに、理屈ではそうなのですが、本当にできるのか?
ためしに、刺繍用ではない普通の布でやってみました。
もちろん、普通の布でも、できないことはありませんが、注意したほうが良い点がありますので、共有しておこうと思います。
布目の大きさをチェック
当たり前ですが、普通の布の場合には、布目が何カウントか?なんてことは、書いてありません。
そこで、自分で、目を凝らしながら、1目ずつ、数える必要があります。
自由に刺繍する場合は良いですが、図案がある場合は、布目の大きさは重要です。
模様の大きさにも関係してきますから。
ちなみに、写真の布は、ハーダンガー刺繍用にできないか?と思って購入したものです。
購入する時には、手芸品店をぐるぐる回り、できるだけ布目が大きそうなものを選びました。
この布の場合、実際に測ってみたら、1cmで12目でしたので、10cmで120目の計算になります。
28カウントの布が、10cmで112目なので、ほぼほぼ、同じ大きさと言えるでしょう。
布の縦糸、横糸の幅に注意
上記の写真を見て、気づいた方もいらっしゃるかもしれません。
この布の場合、縦糸が太く、横糸は細いのが特徴です。
布を購入する時、布目の大きさばかり見て、ここまで、気が回りませんでした。
それに気づいたのは、実際に、ハーダンガー刺繍を始めてからです。
中央の四角が、正方形ではなく、長方形になってしまっています。
また、右側と下側の模様も、右側がふと短く、下側が細長く見えますよね?
私自身、まだまだ、ハーダンガー刺繍のすべてを知っているわけではありませんが、同じ形が連続していくところにハーダンガー刺繍の美しさがあるわけで、正直、かなりガッカリしました。
比較のために、今まで使っていたハーダンガー刺繍用の布もごらんください。
縦糸、横糸、部分的に太いところもありますが、全体としては、揃っていることがわかります。
この布で作った作品がこちら。
ちょっと、額縁の寸法間違っちゃったんだけど、かえって良かったかも。
まとめ
ハーダンガー刺繍をする時に、なんといっても、気になるのは、
- 布のお値段が高い
という点です。
実際、ハーダンガーに限らず、刺繍用の布は、一般的な布と比べて割高になります。
もちろん、刺繍用の布であっても、あらかじめカットされているものを買えば、金額は抑えられるのですが、大きさが決まってしまうので、好きなものが作れません。
そこで、平織りの布を使ってみたのですが、
- 布目のチェック
- 縦糸、横糸のチェック
は、欠かさず行った方が良さそうです。
また、多少、縦糸、横糸の太さが異なっても、図柄によっては、うまくいくかもしれませんので、上手に使い分けるのが良いと思います。
ちなみに、手芸品店で適当に買った布は、透け感もないので、ランチョンマットにするつもりでいます。
追記:普通のリネンの布を使ったハーダンガー刺繍のランチョンマットできました!