私は今まで、ハーダンガー刺繍もシュバルム刺繍も、
とにかく本の中から、気に入った作品を選び、
本に書いてある材料をきちんと揃えて、作るようにしてきました。
でも。
おっちょこちょいの私は、しょっちゅう勘違いもするし、
たまたま、同じ材料が揃わないなんてこともあるわけです。
こうした時、
(初心者のくせに)自分勝手に布も糸も決めてしまうと、
作っていく最中に「なんか、違う・・・」ってなことになり、
気持ちが急激に冷めてしまいます。←三日坊主でもある。
そこで!
まずは、基本の「き」を知っておくことが大事だな。
とようやく気付きました。
ハーダンガー刺繍の基本となる布は?
まずは、ハーダンガー刺繍の基本となる布についてです。
基本的には、白い糸でできた白いリネンを使います。
(最近は、綿も使われるそうです)
そして。
一番、重要なことは、
縦糸と横糸の交差した部分が、ちゃんと正方形じゃないといけません。
そうじゃないと、柄が崩れてしまいますからね。←経験者は語る
インターネットで購入する場合は、刺繍用の布で検索すると良いと思います。
刺繍布の布目について
刺繍布で検索すると、様々な大きさの布目の布があることがわかります。
表示の仕方は、
- 〇〇カウント
- 〇〇目
の両方がありますが、基本となる単位が違っているだけです。
つまり、
- 〇〇カウントの方は、1インチ当たり何目あるか?
- 〇〇目の方は、10センチ当たり何目あるか?
という表示になっているんですね。
でも、どちらで表示されていても、
1インチ=2.5センチなので、
- 〇〇カウント×4→10センチ当たり〇〇目
- 〇〇目÷4→1インチ当たりのカウント
と簡単に計算できます。
たとえば、
25カウント=100目
28カウント=112目
の刺繍布だということです。
ハーダンガー刺繍の基本の布目は?
刺繍布の布目の数え方がわかったら、
ハーダンガー刺繍の基本の布目を知っておきましょう。
実は、私。
ハーダンガーの刺繍本には、25カウントや28カウントの作品が多かったので、
てっきり、それが、基本だと思っていましたが、
海外の本を読んで、目からうろこが落ちました。
基本は、なんと。22カウントだそうです。
22×4=88ですが、
刺繍布には、88目がなく(Oh!my God!)85目でした・・・。
ま、そのへんは、近場で済ませればいいってことで・・・。
ハーダンガー刺繍の基本となる糸は?
布の基本がわかったら、次はハーダンガー刺繍の糸です。
ハーダンガー刺繍の糸は、
基本的にパールコットンを使います。
パールコットンの太さは、3番、5番、8番、12番があり、
3番が最も太く、12番が最も細くなります。
その中で、ハーダンガー刺繍の基本の糸となるのが、
5番、8番、12番です。
これらの糸は、ステッチによって太さを変えていきます。
- 5番の刺繍糸:サテンステッチやボタンホールに。
- 12番の刺繍糸:糸を抜いた後のステッチに。
これが基本となります。
ただし、12番の刺繍糸が手に入りにくいぞ!
と言う場合には、8番のパールコットンもしくは、25番の刺繍糸を2本どりにして使います。
ハーダンガー刺繍の基本のまとめ
私自身、それなりにハーダンガー刺繍はやってきたものの、
本に掲載されている作品を作るばかりで、
基本をまったく抑えていませんでした。
今回、敢えて、基本に戻ったのは、
先日から挑戦しているシュバルム刺繍で失敗したからです。
一応、ハーダンガー刺繍の場合は、
初心者であっても、大きな失敗もなく、それなりに作品はできていました。
でも、それは、ハーダンガー刺繍の本に書いてある通りの材料を揃え、
きちんと図案通り刺したおかげなんですね。
どんなものでもそうですが、
ステキさって、図案の形だけで決まるわけじゃないんですよね。
布目の細かさや、糸の太さが図案とピッタリ合ってこそ、
ステキ~!ってなるものなんです。
そこに気づけば、
なぜ?途中で刺していたハーダンガー刺繍、投げてしまったのか?
その理由がはっきりしました。
布目と糸の太さが図案に合っていなかったため、
図案ができてきても、今一つ嬉しくなかったんです。
守・破・離という言葉がありますが、
初心者は、まず「守る」ことから始めなきゃいけませんね。
というわけで、失敗作のシュバルム刺繍が完成したら、
もう一度、22カウントの布と、5番、12番の糸(もしくは8番)で、
ハーダンガー刺繍をやってみたいと思います。