ハーダンガー刺繍

ハーダンガー刺繍の布の注意点

2019年9月16日

以前、ハーダンガー刺繍用の布については、準備編で、平織りの布なら何でも良い。

と書きました。

確かに、理屈ではそうなのですが、本当にできるのか?

ためしに、刺繍用ではない普通の布でやってみました。

もちろん、普通の布でも、できないことはありませんが、注意したほうが良い点がありますので、共有しておこうと思います。

 

 

布目の大きさをチェック

当たり前ですが、普通の布の場合には、布目が何カウントか?なんてことは、書いてありません。

そこで、自分で、目を凝らしながら、1目ずつ、数える必要があります。

自由に刺繍する場合は良いですが、図案がある場合は、布目の大きさは重要です。

模様の大きさにも関係してきますから。

 

ハーダンガー刺繍の布の注意点

 

ちなみに、写真の布は、ハーダンガー刺繍用にできないか?と思って購入したものです。

購入する時には、手芸品店をぐるぐる回り、できるだけ布目が大きそうなものを選びました。

この布の場合、実際に測ってみたら、1cmで12目でしたので、10cmで120目の計算になります。

28カウントの布が、10cmで112目なので、ほぼほぼ、同じ大きさと言えるでしょう。

コモ竜
ハーダンガー刺繍用の布の布目の数え方については、準備編を参照。

 

布の縦糸、横糸の幅に注意

上記の写真を見て、気づいた方もいらっしゃるかもしれません。

この布の場合、縦糸が太く、横糸は細いのが特徴です。

布を購入する時、布目の大きさばかり見て、ここまで、気が回りませんでした。

 

それに気づいたのは、実際に、ハーダンガー刺繍を始めてからです。

中央の四角が、正方形ではなく、長方形になってしまっています。

また、右側と下側の模様も、右側がふと短く、下側が細長く見えますよね?

私自身、まだまだ、ハーダンガー刺繍のすべてを知っているわけではありませんが、同じ形が連続していくところにハーダンガー刺繍の美しさがあるわけで、正直、かなりガッカリしました。

コモ竜
でも、もしかしたら。それも味になるかもしれないので、最後まで完成させてみます。

 

比較のために、今まで使っていたハーダンガー刺繍用の布もごらんください。

縦糸、横糸、部分的に太いところもありますが、全体としては、揃っていることがわかります。

ハーダンガー刺繍の布

この布で作った作品がこちら。

ちょっと、額縁の寸法間違っちゃったんだけど、かえって良かったかも。

完成したハーダンガー刺繍

御園二葉さんの本に掲載されていた作品を作成しました。

 

まとめ

ハーダンガー刺繍をする時に、なんといっても、気になるのは、

  • 布のお値段が高い

という点です。

 

実際、ハーダンガーに限らず、刺繍用の布は、一般的な布と比べて割高になります。

もちろん、刺繍用の布であっても、あらかじめカットされているものを買えば、金額は抑えられるのですが、大きさが決まってしまうので、好きなものが作れません。

そこで、平織りの布を使ってみたのですが、

  • 布目のチェック
  • 縦糸、横糸のチェック

は、欠かさず行った方が良さそうです。

また、多少、縦糸、横糸の太さが異なっても、図柄によっては、うまくいくかもしれませんので、上手に使い分けるのが良いと思います。

ちなみに、手芸品店で適当に買った布は、透け感もないので、ランチョンマットにするつもりでいます。

コモ竜
1mあたり5000円から9000円もするような布、おそろしくて、ランチョンマットにはできません。

 

追記:普通のリネンの布を使ったハーダンガー刺繍のランチョンマットできました!

普通のリネンでハーダンガー刺繍

右下の模様。長方形が意外にいい感じになりました。

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