ハーダンガー刺繍は、単に刺繍するだけでなく、
部分的に、縦横の糸を抜きますので、
その「透け感」が素敵なんですね。
そこで、重要になってくるのが「はさみ」です。
なぜ重要か?下記の写真をご覧ください。
黄色い矢印の方は、たくさんの糸の切り口が見えてしまっています。
一方、赤い矢印の方は、ずいぶん、ましですよね?
こういうことは、実際に、そのはさみで切ってみて、
初めてわかることです。
そこで、今回は、ハーダンガー刺繍のはさみの選び方についてです。
ハーダンガー刺繍で使ってみたはさみ3種
最初、ハーダンガー刺繍をやってみよう!
と思った時、
正直、「はさみ」はケチりました。(笑)
今、持っている「はさみ」を使えばいいや!と。
裁縫セットのはさみ
一番左は、裁縫セットについてきた「はさみ」です。
確かに糸は切れました。
でも、見てわかるように、先が太いので、
ハーダンガーの布目に入りきらず、うまくいきませんでした。
小さなはさみ
次に試したのが、中央の小さな「はさみ」です。
おお!こんないい「はさみ」があった!
先も細いし!
と喜んだのもつかの間。
実際に、切ってみたら、うまくいきませんでした。
ばね式はさみ
結局、裁縫用の「はさみ」を使っても、
小さな「はさみ」を使っても、
黄色い矢印のような切り口になってしまうので、
手芸品店で、大きさ、刃の薄さなどを見て、
写真のばね式はさみを購入しました。
一応、赤い矢印ぐらいにはなったので、
初心者にはこんなもんでいいかな・・・と。
それに、ばね式は握るだけで、サクサク切れるので、
作業効率も良いのが嬉しいところです。
ハーダンガー刺繍のはさみの使い方
ここで、もう一度、使った3種の「はさみ」の写真をご覧ください。
ハーダンガー刺繍の際の
見て頂きたいのは、はさみの先っぽです。
左側と中央のはさみは、刃先がまっすぐですよね?
一方、右側のはさみは、刃先が少しカーブしているのが、わかるでしょうか?
ハーダンガー刺繍の糸をカットする時って、
糸の切り口が見えない(出てこない)ように、
刺繍の部分を「はさみ」で奥に押しやるようにして、切るんです。
こうすれば、
「はさみ」を抜いた時、
糸の切り口が自然と刺繍の下に隠れてくれるので、仕上がりが綺麗になるんですね。
つまり。
刃先が少しカーブしていると、
奥に押しやすいので、綺麗に切りやすい
というわけです。
まとめ
以上のことから、
ハーダンガー刺繍用のはさみの選び方は、
- 先が細いこと
- 刃が薄いこと
- できれば、刃先がカーブしていること
- ばね式であること
- 切れ味が良いこと
これらをチェックすると良いでしょう。
ちなみに、
ハーダンガー刺繍用と記載してある「はさみ」の中には、
刃先がカーブしてないものもありますが、
そこは、使った人のレビュー等を参考にされると良いと思います。
昔から、
「バカと、はさみは使いよう」って言われるぐらいなので、
あとは、使う人次第ということでしょうね。