最近、アップリケ刺しゅうを施したバッグ作りを続けていますが、何が嫌いって、刺しゅうの図案を写すのが、一番、面倒で嫌いです。
基本、貧乏性なので、刺しゅう図案を写すのに、それほどの費用はかけたくありません。
そこで、一般的に準備できるチャコペンシルとか、チャコペーパーとか、トレーシングペーパーとかを使って、図案を写していたのですが、図案って、布によっては、まったく「写らん!」のですよね。
もし、刺しゅうが最終目標であるなら、初心者が気を付けるべき点は、刺しゅうしやすい、もとい、図案が写しやすい布を選ぶというのが、一番、最初にやるべきことだと思います。
ただ、私のように、刺しゅうはあくまでもプロセスで、最終目標は、自分専用のバッグだ!(あるいは他の物でも)というタイプの初心者の場合、図案が写しやすい布しか使えないというのも、困った話です。
そこで、今回は、刺しゅうをした布で、何かを作りたい!と思っている初心者の方に、私なりの図案の写し方について記事にしておきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
図案を適当に写すと、刺しゅうも下手っぴになる
以前、作った「杉浦非水のデザイン」から拾った、大正時代?のモガっぽい女性。
顔が似ても似つかない状況になりました。
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杉浦非水のデザイン×アップリケ刺しゅうでグッズを作ってみた
アップリケ刺しゅうに出会って、大好きな杉浦非水のデザインでグッズを作りたくなりました。いくつか作ってみたグッズを掲載しています。
失敗理由は、以前の記事にも書いていますが、そもそも、何故?フェルトが失敗だったか?というと、図案が綺麗に写らなかったからです。
そして、図案が綺麗に写らなければ、人間の顔でなくとも、花でも鳥でも、建物でもみんな、ゆがむと思います。
特に刺しゅう初心者の場合は、刺しゅうにも慣れていないですからね。
絶対、失敗しない?刺しゅう図案の写し方
まず、一般的な刺しゅう図案の写し方は、
- 図案をトレーシングペーパーに写して
- 布→チャコペーパー→トレーシングペーパーを乗せ、
- トレーシングペーパーの上から、トレーサーやボールペンなどで強くなぞる
というものです。
でも、この方法で、私は本当によく、失敗します。
使っている布のせいもあるのですが、頑張って、強くなぞったのに、布に写っていない!時の絶望感・・・。
手もつりそうなぐらい、力入れてんのに!って、ほんとにイヤになる瞬間です。
もちろん、世の中には、いろいろと、便利なものがあって、
- たとえば、ムーンベール
- たとえば、刺しゅうシート
があります。
ムーンベールは、図案をムーンベールにチャコペンで写し、それを布に乗せてなぞると、ムーンベールに描いたチャコペンのインクが布に写るというもの。
刺しゅうシートは、図案を刺しゅうシートに写し、それを布の上に乗せて、そのまま刺しゅう。最後に、水につけてシートを溶かすというもの。
ただ、どちらも、完全無欠ってわけにはいかず、
ムーンベールは、細部が写りにくいことがあるので、細部は自分でチャコペンで書き足す必要がある。
刺しゅうシートは、溶け残りがあったり、刺しゅうシートがずれないようしつけをかける必要がある。(糊付きのものはベトベトするらしい)
と言われています。
つまり、図案を写すという作業に関しては、多少なりとも、ラクができそう~なイメージはあるのだけれど、刺しゅうが最終目標ではない私の場合、わざわざ買うほどでもないかな・・・と。
なぜって、結局、どの方法にしても、何かしらの手間はかかるんです。
だったら、最初から、あきらめて(?)、図案を布に直接、チャコペンで描けばいいのでは?って、最近、思うようになりました。
図案を直接、布に描くための準備は?
ただし、図案を布に直接、チャコペンで描くためには、違う意味で面倒な作業があります。(爆)
でも、正直な話、私は、こっちの方が好きなんで、このやり方でいくつもりです。
その方法とは?
図案を切り抜く!方法です。
図案を切り抜くには、2つのやり方があります。
- 図案から型紙を起こして、周りをなぞったり、型紙を乗せて、布を切ったりする。
- 図案を切り絵みたいにして、図案を写し取る
図案から型紙を作って、チャコペンで周りをなぞる
図案から型紙を作る方法は、洋服を作ったりするときと同じ要領です。
何度も、同じ柄を刺しゅうする場合には、型紙を作っておく方が便利ですよね。
この方法のデメリットは、細かな部分の型紙まで作っていたら大変!ってことです。
図案を切り絵みたいにする
そこで、私の場合、細かな部分だけは、図案を切り絵にしています。
図案を切り絵にするには、カッターマットとデザインカッターがあると良いですが、我が家には、両方揃っているので、もっぱらこの方法でやっています。
まず、アップリケを行う部分を切り抜きます。

これを型紙として、フェルトを切り抜き、アップリケします。
次に、その他の細かな部分を切り抜きます。
ただ、切り絵ほど、きっちりと綺麗に切り抜かなくてもOKです。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、花の部分は、チャコペンが通るぐらいの切り込みを入れただけです。

チャコペンで、布に直接しるしを付けたら、刺しゅうします。

この方法の良いところは、図案がバラバラにならないところです。
チャコペンは水で消えるタイプのものを使用します
刺しゅう図案の写し方、初心者向けのコツのまとめ
刺しゅう図案の写し方は、いろいろな方法がありますが、初心者さんはまず、「図案を写しやすい布を選ぶ」というのが、一番手っ取り早いと思います。
写しやすい、というか、写りやすい布さえ使えば、何を使っても、うまく綺麗に図案を写せます。
シーチングや綿などの薄くてなめらかなものがおススメです。
たとえば、柔らかな手触りのリネンは、布が動きやすく図案がずれやすいですし、フェルトは、けば立ってしまうので、すごく写しにくいです。
ただ、刺しゅうをした布で、何かを作りたい場合には、好きな布を選びたいので、前述したいろいろな図案を写すためのグッズや、自分なりの道具を使いながら、ご自身なりの良い方法を見つけていくしかなさそうです。