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ミシンを選ぶ時には、その違いを知っておくことが大切です。
なぜなら、ミシンの種類や機能によって、使い方や縫い目の仕上がりに違いが出てくるからです。
まず一般的な家庭用ミシンについてですが、基本的なステッチは備わっていますので、初心者にも使いやすいのが特徴です。
一方、職業用ミシンやロックミシンなどは、高度な縫い方やプラスアルファの機能があるのが特徴です。
こうした違いをよく知り、できるだけご自身の目的やニーズに合ったミシンを選んでいくことが後悔しない秘訣です。
また、ミシンのような機械物は、アフターサービスが欠かせません。
ミシンを購入する場合には、アフターサービスがしっかりしているか?どうか?についても、きちんと確認しておくことがとても大切です。
この記事では、実際に使ってみたミシンの感想も交えつつ、様々なミシンの違いについてお話ししますので、ぜひ、ご自身の理想的なミシン選びにご利用くださいませ。
目次
ミシンの種類と特徴
ミシンの種類は下記の図のようになります。
おおまかな区別がついたところで、ミシンの特徴を一つずつ見ていきましょう。
家庭用ミシン
家庭用ミシンとは、その名のとおり、ご家庭での洋裁用に開発されたミシンなので、手軽でコンパクトなところが特徴であり、メリットです。
また、家庭用ミシンはさらに
- 電動ミシン
- 電子ミシン
- コンピューターミシン
の3種類に分かれますので、それぞれについても説明します。
電動ミシン
電動ミシンの反対語(?)は、足踏みミシンだと思います。(笑)
要するに電気で動くミシンです。
このミシンはとてもシンプルなので、安価なものも多いですが、厚手の布や小物は縫えません。
厚手の布を縫ったり、小物を縫う時には、どうしてもスピードはゆっくり目になります。
ところが、電動ミシンの場合、スピードがゆっくりだと力が出ないため、綺麗に縫えません。
ですから、
- 冬服を作りたい!
- ぬいぐるみ的な小さなものを作りたい!
- 厚めの布で小さめバッグを作りたい!
などの時には不向きです。
ただ、雑巾やきんちゃく袋、パジャマ、簡単なシャツ等は縫えますので、それぐらいしかやらないよ~という方には良いと思います。
我が家も、最初は電動ミシンを買いました。
電動ミシンの機能については、赤い丸をご覧いただくとわかりやすいと思いますが、直線縫い以外にも、ボタンホールやジグザクなど一通りのことはできます。
ちなみに、布の端処理はジグザクで代用します。
端処理は、ジグザクで縫ってから、ギリギリをはさみで切るのですが、ジグザグに縫った糸まで切ってしまいそうで怖かったので少し余分に残しました。
ただし、何度か洗うと、布端が多少、ほつれてはきますが、着るには問題ありません。
電子ミシン
電子ミシンは、電動ミシンとは異なり、電子制御によって低速でもパワーが出せるミシンのことです。
一番の特徴は、
- ミシンを止めた時、針は必ず上に来る
- 縫い始めは、ゆっくり動き出す
- 縫うスピードを無段階で調節できる
ことです。
機能的には、先ほどの電動ミシンとそれほど変わりはなく、直線縫い、ボタンホール、ジグザグ縫いができますが、厚物縫いができるのがメリットです。
ただし、コンピュータミシンのようなセーフティロック機能がないため、厚物縫いの際、無理がききやすく、それが原因で(?)壊れる可能性が高いとも言われています。
コンピューターミシン
コンピューターミシンは、家庭用ミシンの中でも、ナンバー1の機能と性能を備えていると言っても良いと思います。
縫い方や速度など、さまざまな機能をコンピューターで制御していますので、綺麗な縫い目になりやすいのが大きなメリットです。
もちろん、電子ミシンと同様、低速でもパワーが出せますので、厚物縫いもOKですし、機種によってはロックミシンのような断ち目かがりができたり、生地を抑える圧力が調節できたり、縫い方のパターンも豊富だったりと至れり尽くせりです。
どんな機能があるか?によって、ミシンの価格も上下しますので、今後、ご自身が作っていきたいものを、想像して選んでいくのが良いでしょう。
職業用ミシン
職業用ミシンと、家庭用ミシンの大きな違いは、針の回転数です。
回転数が多い分だけ、家庭用よりも職業用ミシンの方が糸のしまりが良く、ほつれにくくなります。
厚みのある布の縫い合わせができるだけでなく、どんな素材であっても、調節ができるため、縫い目も綺麗に仕上がります。
また、家庭用よりも職業用の方が耐久性は上です。
デメリットとしては、音が大きいことと、ミシン未経験の初心者には向かないという2点です。
ただ、洋裁をもっと極めたい、プロ並みの服を作りたい方にとっては、とっても欲しいミシンだと思います。
ちなみに、我が家にある職業用ミシンは、こちらです。
かなりの重さがありますので、出したり、片付けたりはできません。
職業用ミシンは基本的に直線縫い専用なのですが、専用のアタッチメント(別売品)に交換すればボタンホールも可能です。
また、どんなに布が厚くなろうとも、どんな素材であっても、綺麗に縫えるところはさすがです。
ロックミシン
ロックミシンは、断ち目かがり専用のミシンです。
断ち目かがりをしながら、縫い合わせもできるので、ニット地もOK!です。
専用ミシンだけあって、布の端処理は、既製品のように綺麗です。
正確には、
- 4本糸 合わせ縁かがり縫い(2枚の布を合わせてかがり縫いします)
- 3本糸 端かがり縫い(布の端処理をします)
- 3本糸 飾り縫い(袖口などのアクセントに)
- 3本糸 細ロック縫い(細めのロック)
- 3本糸 全巻き縫い(フリルや小物に)
の5種類の縫い方ができます。
さらに、別売品を利用すれば、もっと世界が広がります。
工業用ミシン
工業用ミシンは、職業用ミシンと比べ、さらに針の回転数が多くなり、耐久性も高くなりますが、一般家庭で使われることはほとんどありません。
業務用なので、ミシンも専門性が高く、たとえば、ボタンつけだけを行うミシン、直線だけを縫うミシンなど、工程別になっています。
それぞれのミシンの価格帯は?
ミシンの種類や特徴の違いの次は、それぞれの価格帯を見てみましょう。
表示してあるのは、現時点で確認したおおよその最低価格です。
もちろん、メーカーや機種、機能の違いによって、価格は変わってきます。
- 電動ミシン:8000円~
- 電子ミシン:10000円~
- コンピューターミシン:20000円~
- 職業用ミシン:70000円~
- ロックミシン:27000円~
- 工業用ミシン:中古(直線縫い)で110000円~
ただし、あまりに安すぎるミシンは、おすすめしません。
以前、私の父が、安~いミシンを買ったのですが、しばらくして、糸巻き部分が壊れてしまいました。
縫えるのに、糸巻きができないんです。
しかも、壊れる前も、一応、縫えてはいたものの、糸調節が、全然、もうまくいかず縫い始めるまでのストレスがやばかったです。
これでは、せっかく、新しいミシンを買っても、お金を使った甲斐がありません。
どんなに安い金額であっても、そのお金は死に金になります。
メンテナンスと修理を買う前から考える
そんな体験もあって、ミシンを選ぶ時に必ず確認していただきたいことが、メンテナンスと修理のことです。
新品を購入する時には、ついメンテナンスや修理のことを忘れがちになりますが、ミシンは機械物です。
ですから、いつかは必ず、不具合が出てくるもの・・・と考えておいて損はありません。
- 部品交換はできるのか?
- 修理はしてもらえるのか?
この2点は、ミシンを選ぶ時の重要なポイントになります。
そして、この2つのポイントを押さえるならば、やはりミシンはブランドのメーカーを選んだ方が心配ないでしょう。
ミシンを選ぶ時に知っておきたいミシンの違いとは?のまとめ
ミシンの違いは、簡単に言ってしまえば、機能や耐久性の違いです。
そのため、どんなミシンを選ぶか?によって、作品の完成度に差が出ます。
もちろん、ミシン未経験者とベテランでは、スキルの違いは確かにあります。
ですが、ミシン自体に慣れてしまえば、スキルよりも、ミシンの種類やレベルによって「差」が生まれると言っても過言ではありません。
実際、ミシンの種類やレベルによって、
- できること
- できないこと
は必ずあるわけですから。
しかもそのことが、ミシンで何かを作る楽しさや嬉しさを作り手から奪っていくのだとしたら、こんなにもったいない話はありません。
ですから、ミシンを選ぶ時には、今の自分だけでなく、未来の自分のためにもなるミシンを選んで頂きたいなと思います。
なお、言うまでもありませんが、ミシンを購入されるときにはミシン販売専門店が安心です。
修理やメンテナンス、部品交換の際だけでなく、取り扱い方が分からない場合なども相談に乗ってもらえます。
また、分割払いもOKなので、ぜひ、楽しい嬉しいミシンライフ、始めてくださいね。
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