洋裁の作業スペース作り

洋裁が劇的に楽になる!ミシン台や作業台の高さを調整する簡単DIYガイド

ミシン台や作業台の高さ調整の仕方

※このページにはプロモーションが含まれています。

洋裁をしていると、こんな悩みはありませんか?

  • 長時間のミシンで肩こりがつらい
  • 作業台が低くて前かがみになる
  • アイロンがけで腰が痛くなる
  • なぜか作業がしにくい

これ、実は「ミシン台や作業台の高さが合っていないこと」が原因かもしれません。

少し高さを調整するだけで作業効率が大幅に上がり、身体もラクになります。
この記事では、特別な工具を使わずにできるミシン台や作業台の高さ調整DIYの方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

作業しやすい「理想の高さ」を知ろう

まずは、あなたの体に合った高さを知ることが重要です。
これは洋裁レベルに関係なく「絶対に外せない基本」です。

ミシン台の理想の高さ

ミシン台の理想の高さは、座った状態で、肘の高さとミシン台の高さが同じになるのがベストです。
ぜひ、実際に測ってみましょう。

ミシン台の高さがピッタリ合っていると

  • 肩がラク
  • 腕に力が入りすぎない
  • 長時間でも疲れにくい

といったメリットがあります。

裁断作業台やアイロン台の理想の高さ

立って作業する前提で、あなたの身長 ÷ 2 + 5〜10cmが目安と言われています。
実はこれは、キッチンの高さを決める時の公式なのですが、アイロン台の高さを求める時にはとても重宝します。
また、アイロン台は高さ調整できる商品も多いため、この公式を使っても大きな失敗はありません。

ただし、アイロン以外の作業を行う作業台に、そのまま当てはめるのは少し危険です。

本来、理想の高さとは、

  • 前かがみを防ぎ腰痛を軽減
  • 布を広げやすい
  • 布全体を見渡しやすい etc.

といった条件を満たす必要があります。
しかし洋裁の作業は種類が多く、作業内容や個人のくせによって「快適な高さ」が微妙に変わってくるのです。

そのため、

  • 一番、作業量が多いものや、一番、つらい作業を念頭に高さを決める
  • アイロン台と同様、作業台も簡単に高さが調整できるものを選ぶ

というのが、一番、現実的です。

実は、私の娘が使う作業台は、高さが71cmしかありません。
娘の身長は153cmほどなので、前述したキッチンの公式に当てはめると、理想の高さは153÷2+5=77.5cmです。
ところが、71cmでも、裁断や印付けには、この高さでまったく問題がないどころか、むしろ快適らしいのです。
これは、裁断や印付けは手元を近くで確認する作業のため、背筋をピンと伸ばした姿勢では行わないからです。
ただし、座って行う作業(仮縫いなど)では、椅子との兼ね合いで少し低く感じることがあるそうです。

ミシン台や作業台の高さを「上げる」DIYはできる?

すでにミシン台や作業台があるけれど、ちょっと低い場合に、DIYで高さを上げることはできないのでしょうか?
ここでは、難易度がそれほど高くなく、初心者でもできそうな方法を2つご紹介します。

作業台に 「延長脚」 をつける

作業台の脚にカポッとはめるだけの「延長脚」があります。
メリットは、

  • 工具不要
  • 賃貸でもOK

という点ですが、「延長脚」によって、台が揺れる場合もありますので、慎重に検討しましょう。
※ミシン台には、おススメしません。

購入する場合には、机の脚の形状やサイズだけでなく、耐荷重(100kg以上)も確認しておきましょう。

脚そのものを交換する

延長脚によって「ぐらつきが嫌」「長期的に使う台にしたい」という方に、おススメなのが、脚そのものを交換する方法です。
特にミシン台の場合は、脚を交換したがために、ぐらつくようになっては致命的ですから、注意が必要です。

ミシン台の脚を選ぶ際のポイントは、

  • 素材は軽いものより重いものを。
  • 脚の太さは細いものより太いものを。
  • 脚の形状をチェック
  • 調整式よりも固定式が無難→調整の仕方やその構造次第です

一番、揺れないのは、昔の足踏みミシンについていたような脚です。
アンティークミシンの脚は、

  • 素材が鋳物で非常に重い
  • 形状ががっしりしていて、揺れない構造
  • 固定式

とすべてを満たしています。

※どんな形状が良いのか?わかりやすい例として「広告」をはさんでいます。購入しなくて良いので、脚の形状をご覧くださいね。

【広告】

また、作業台の場合は、ミシン台ほどの揺れは生じにくいため、

  • 独立した4本脚は避けるのが無難
  • 床の設置面積はできるだけ大きいものにする
  • DIYで筋交いになるものや、脚を一体化できるものが取り付けられそうなものにする

のがおススメです。

机のかさ上げにキャスターを取り付ける方法もある、と紹介する記事も見かけましたが、私はおススメしません。
なぜなら、たとえ固定できるキャスターであっても、洋裁の作業の際、台がぐらつくからです。

さらに、もし、ご自分で1から脚をDIYされるのであれば、4本脚ではなく、下の写真のような形状にするのがおススメです。

大工に作ってもらった4本脚の小さなテーブル。
床自体も経年劣化で小さなゆがみが生じるため、
設置面積が少ないとガタツキやすくなります。
このような形状にすると、右脚と左脚が一体化するだけでなく
脚が床に接着する面積が大きいため安定します。

作業効率がさらに上がる補助アイテム

せっかくなので、さらに洋裁の作業効率が上がる補助アイテムもご紹介しておきます。

フットコントローラー用「滑り止めマット」

ミシンの作業中、フットコントローラーが滑ってズレる!のを防止してくれます。
専用のものじゃなくても、滑らなければOKです。

デスク下ケーブルレール

洋裁の作業中は配線が多く散らかりやすいので、机の下を上手に利用しましょう。
100円ショップのものを使って、上手に自作してもいいですね。

【広告】


耐震ジェルマット

ミシンの振動を大幅に軽減させる、耐震ジェルマットも作業台の安定性がアップします。

耐震グッズは、ホームセンターなどにも売っていますし、いっそのこと、台そのものを床や壁に固定するのもアリです。

作業椅子(高さ調整できるもの)

作業椅子は、高さ調整ができるものがおススメです。

我が家は、ニトリさんで丸椅子を購入しました。
丸椅子の良いところは、どの方向からも座れるところで、作業中、立ったり座ったりを繰り返す洋裁作業にはピッタリです。

まとめ:高さが合えば洋裁はもっと楽になる

洋裁は「作業時間が長い」のが特徴です。
だからこそ、ミリ単位の高さ調整があなたの体を守ってくれます。

しかも、今回紹介した方法は、それほど難しくないものばかり。

無理なくできるものから、ぜひ試してみてくださいね。

人気記事ベスト3

かぎ針編みの2色編み込み 1

編み物で2色使うことは、結構あるはず。なのに、いちいち、糸を変えるのはめんどうで!というわけで、自己流の2色編み、開発(?)しました。

2

洋裁の作業台の選び方についてお話ししています。我が家は2度も失敗しているので、参考にしてみてください。

3

米粉と小麦粉で揚げ物をすると、どんな違いがあるのか?実際にやっみた結果です。

-洋裁の作業スペース作り
-, , ,